ラジオ深夜便

ラジオ深夜便は、眠れぬ夜のお供である。

 

ウクライナの戦争が始まったことをきっかけにラジオ(厳密に言えばradiko)を聴くようになった。

戦争の画面をテレビで見たくなかったからである。

見たくないのに戦争の画面を見させられるのはとても辛い。

目を背けてはいけないのかもしれないが、自分の精神を健康に保つことのほうが大事!

 

ラジオ(radiko)生活は意外と快適で、今でもラジオをきき続けているが、眠れない夜に聴くのがNHKの「ラジオ深夜便」。

柄にもなく人と活発に交流した日の夜に興奮して寝付けなかったり、考えても仕方ない心配事が心を占領してしまって寝付けないときなんかがたまにあると、私は、radikoをボリューム押さえ目・オフタイマー2時間に設定し、「ラジオ深夜便」を聴きながら布団に入る。

そして、ラジオ深夜便の穏やかな内容を集中して聴いていると、興奮は収まり、心配事は考えなくなり、そうしているうちにいつの間にか寝てしまうのである。

もしかするとある種の瞑想に近いのかもしれない。

 

ラジオ深夜便の内容は穏やか、そして口調も穏やかだ。

ラジオ深夜便には「全国の日の出の時間」を伝える時間があって、北海道は日の出が早いんだなあ、九州は冬は7時にならないと日が出ないんだねえ?!などとと思ったりして、日本って東西に長いんだな、としみじみする。

「世界の天気予報」の時間もあり、そこではハバロフスクとかリオデジャネイロの天気、最高最低気温などが伝えられる。べつにそれを知ったところで行かないわけだし、なんの実益もないのだけれど、いま現在そういう天気の場所もあるんだなあと思うとなんだかわくわくするのだ。ハバロフスク寒っ!よく人が住んでるよねえ、とか思ったりして。

そして、「全国の日の出の時間」も「世界の天気予報」も、ほかの内容も、とにかく穏やか。語り口調も穏やか。

 

昔は眠れぬ夜にオールナイトニッポンを聴いたりしていたが、面白すぎて(笑)眠れなくなるという事態になっていたので、

ラジオ深夜便」は、眠りたい、けど眠れぬ夜の、力強い相棒なのである。